日本語補習校に通っていて、様々な行かない理由、やめた理由を目にしてきました。実際に耳にした理由をまとめて掲載しています。
行ける距離に補習校がない
海外で日本語を習得する貴重な機会でもある日本語補習校ですが、その国に数校しかないのが現状かと思います。駐在員が多い地域に学校があることが多く、地方に住んでいる場合行ける距離に補習校がないという場合も珍しくありません。
土曜日まで学校に行きたくない
補習校は土曜日に開校している事が一般的かと思います。月曜日から金曜日まではインターナショナルスクールや現地校で学び、加えて土曜日まで学校に通うこととなります。お友達が遊んでいる時間に自分は勉強する、となると特に高学年になっていると「土曜日まで学校に行きたくない」と理由がみられてきました。
習い事が忙しい
土曜日には習い事があったり、習い事の試合がある子供が多く居ました。平日練習して、土曜日は試合がある、発表会があるという習い事も珍しくなく、両立が難しく辞めて行った生徒も見かけました。平日練習を頑張っても、土曜日の試合に出れなくてつらいと聞いてなるほどと思いました。早退、遅刻をして頑張って続けている生徒もいます。この場合は親の送迎も大変そうでした。最初は両立をしていても、習い事の優先度が高くなり、本人のモチベーションもあり辞めて行った生徒もいました。
補習校に通うのが大変
補習校が家の近く!という人はほとんどいないので、多くの生徒はわざわざ時間をかけて通ってきます。30分程度の通学時間は近い方で、1時間、2時間かけて通ってくる生徒も。毎週通うのが大変という理由で通わない、または辞めて行った生徒もいました。大変なのは親も同様です。毎週休みの土曜日にお弁当を作り、送迎をし、遠方の場合は補習校近くで時間をつぶし、補習校に通うが大変と親の方が音を上げてしまう場合もあります。
宿題が大変
現地校の場合は宿題がない国や学校にも多いかもしれません。補習校は日本の学校ですので、毎週宿題がありました。現地校が終わった後の時間で宿題をやります。夏休みにも宿題がありました。1週間好きな時間に宿題が出来る、というのは日本の学校の「毎日宿題をやらなければならない」と比べるとある程度の自由はありますが、それでも毎週の宿題を継続するのはなかなか大変です。
日本語のレベルがついていけない
補習校は日本語の教科書を使い、日本のカリキュラムを土曜日1日で凝縮したようなスケジュールで進んでいきます。4年生、5年生、6年生の高学年あたりになると辞めるこの理由に「ついていけない」と理由も見られてきました。漢字は急に難しくなり、言い回しも難しくなります。漢字が読めない、書けないと授業についていくのも難しくなります。特にハーフの子や現地に永住する予定の子供で、日本語のレベルがついていけないという理由で辞めていく子が居ました。
いつまで通うか決めていた
- ひらがなの読み書きを出来るように
- 最低限の日本語力が身に着けばよい
- 3年生程度の漢字の読み書きまで出来るように
- 小学校卒業までは続けたい
など家庭により、どの位の日本語レベルを習得したいのか、いつまで補習校へ通うのか予め決めていて通っている家庭もありました。駐在の場合は「日本へ戻る」という日本語を学ぶモチベーションもありますが、現地に永住する予定の子はこの理由も多かった印象です。
補習校に行かない理由 やめた理由は様々
どれも日本語補習校に通っていて実際に耳にした理由です。補習校に通う理由、辞める理由は様々です。補習校に行くから良い、行かないから悪いという訳ではありません。行き始めても上記のような理由で行かなくなる人、やめていく生徒も多くいました。家庭により日本語の習得に対する考え方や方法は様々です。日本語補習校へ行きたいのに通えない場合もあり、補習校へ行かない理由も様々です。行かない事を責めるという事だけは避けたいですね。