宿題がない国。夏休みも宿題がない?宿題がないと学力は低くなる?宿題がある国、宿題がない国での実際の体験をもとにまとめて掲載しています。
夏休みは宿題だらけ!宿題がない国が羨ましい!
夏休みは宿題だらけ!宿題がない国が羨ましい!そんなことを感じる人も多いかもしれません。日本は夏休みの宿題があるのが当たり前です。漢字ドリルに算数ドリルなどの他、自由研究や読書感想文も定番の夏休みの宿題かもしれません。
世界には、宿題がない国があります。もちろん夏休みの宿題もありません。宿題がない国というのはどうなの?宿題がない理由は?学力は大丈夫なの?と思うかもしれませんので、宿題がない国のひとつ、オランダの場合の実体験を記載します。
宿題がない国 オランダの夏休み
オランダは宿題がない国ではありますが、小学校高学年から週一程度宿題が出る学校もあります。それでも週一!毎日のように宿題に追われる日本の学校とは違いますね。夏休みの宿題もありません。夏休みに課題が出たと思ったら「楽しかった写真をメールで送ってね」だったり「夏休みビンゴ」という「サングラスをかける」「アイスを食べる」などの遊び要素満開のビンゴだったりと「夏休みを楽しんで遊んでね」「休暇を楽しんで」という雰囲気を強く感じました。日本からするとびっくりするほど簡単な宿題ですね。
宿題がなくて学力は大丈夫?
そんな遊んでばかりで、宿題がなくて学力は大丈夫なの?と疑問があるかもしれません。オランダの場合ですが、一概に学力が低いとは言えません。世界の教育ランキングでも10位以内の常連国です。それなら宿題が無くても全然大丈夫なんだ!と考えてしまうのは安易かもしれません。宿題があるには理由があり、宿題がないのはメリットとデメリットがあるのではと思います。
宿題がないのはメリット?デメリット?
宿題が無く、時間を自由に使えたり、夏休みに遊び放題なのはメリットに見えるかもしれません。「宿題がない国」というのは宿題に追われる日本からは羨ましいかもしれませんが、宿題がないデメリットもあります。
例えば日本では宿題があることで、家での学習習慣が身に着き、ある程度の学力が各々見につきやすい環境であるとも言えます。これは宿題があるメリットです。嫌々やるかもしれませんが、幼少期に家庭学習の時間を習慣が身に着くというのは宿題がない国からするとメリットに見えます。日本の学力が高水準なのは、宿題により補われているという面もありそうです。
宿題がないという事は一見、楽に見えるかもしれませんが、デメリットも感じます。注意したいのは宿題がないという事は自分で学習しなければならないということです。これは宿題がないデメリットです。学校以外の時間で自主的に学ぶ必要があり、学習習慣を自主的に身につける必要も出てきます。
宿題のある国、宿題がない国で暮してみて
私は宿題のある国、宿題がない国両方で暮したことがあります。
個人的な感想では、確かに小さい頃は宿題がない日本の学校に比べてのびのびと過ごせたと思います。ただ、高学年になり中学校に入る準備をする事には家庭学習は親や外部のチューターなどを依頼しサポートする必要も出てきますし、学校の学習内容や成績から判断し、補う部分を自分達で考える必要もありました。宿題が有れば身についていたであろう家での学習習慣も、自分で身につけなければなりません。この面では、宿題があれば小さい頃から学習習慣が身に付き、定期的に学校の宿題を行う中で「苦手分野」や「間違う問題」を知ることが習慣として容易にできるというメリットがあったなと思います。
どの国の教育システムにも良い面と悪い面があります。宿題がないことが良いのか、宿題がない国の教育が本当に良いのか、というと一概には良いとは言えないかともいます。先に書いたように、日本の教育水準が高いのは、「宿題」が理由になっている面もありそうだろうなと感じます。勉強が苦手だけど「これをやりなさい」と言われてやる方が伸びる子供は宿題が有った方が勉強をやりやすい面がありそうです。毎日、無理やりやらされることで学力が伸びる子供もいます。海外の場合は、勉強ができず、自分で学力を身につけられないなら大学に行かなくて良いのでは、と切り捨てられてしまうような面もあります。
宿題がない国に暮していると、メリットを感じる面もありますが、デメリットを感じる面もあります。宿題がない国は夏休みに遊べて羨ましい!とその裏では、宿題がない時間の使い方を家や子供自身で考える必要があるのです。自分で勉強できる子供や、自主的に自分で学ぶことが出来る子供は宿題が無くでも大丈夫そうです。ただ、自分で勉強できない子供は「宿題」の存在により学力をのばせている子供もいるでしょう。宿題がないから楽と言いう訳ではなく、宿題がない分の自由な時間には「責任」が伴うという事はあまり語られないかもしれませんが大切な事だと思います。