帰国子女は空気読めないのではなく、空気が分からない?

  • 2022年9月1日
  • 2022年9月1日
  • 生活

帰国子女は空気読めないのではなく、空気が分からない?帰国子女はうざい、偉そう?空気が読めないといわれる帰国子女の苦労や苦しみを知っていますか?

帰国子女は空気読めない?

「友達の帰国子女が空気が読めなくてうざい」
「クラスメイトの帰国子女の生活がキツイ」

そんなことを思う人もいるかもしれません。帰国子女は総じて空気が読めないといわれがちです。ではなぜ空気が読めないともいますか?そもそもウザイ性格だから?キツイ性格だから?いえいえ、帰国子女は空気読めないのではなく、空気が分からないという人が多いのを知っていますか?

帰国子女が空気を読めるわけがない?

まずは帰国子女が置かれていた環境を見てみましょう。海外では日本のように空気を読んで、自分の意見を言わないことが「空気が読めない子」と言われたりすることがあります。

あなたは自分の意見を言わない、大丈夫か?と先生に心配されたりすることもあります。意見を言わない事が海外では「おかしい」と言われることは珍しくなく、日本とは全く異なる常識の中で生活をしてきたという帰国子女は多いです。

このような環境で育った子供が、日本の空気を読めるようになるでしょうか?

日本人とは少し異なる考え方を持っていても仕方ない環境だとは思いませんか?

海外と日本では空気が読めない、つまり「常識」が異なります。帰国子女のその子は、海外での常識通りにふるまっているだけかもしれません。その常識が日本の常識と異なっていた、ただそれだけという事も珍しくないのです。

育った国の空気を読んで苦しんでいるのかも

空気を読めるようになるにはそれなりの経験と環境、そして育ちが必要です。日本の常識を知って、この場面ではこうするのが正しい、みんなこうする、という考え方はあなたが小さい頃から日本で周りを見て身につけたものではないでしょうか。

同じ事が海外の全く異なった環境で育った子供に出来ると思いますか?

帰国子女が空気が読めないというのは、当たり前のことだと思います。その子の育った国では、そう発言することが、そう行動することが「空気が読めていた」のかもしれません。「日本人は意見が言えない」などさげすまれたこともあるかもしれません。その中で頑張って苦労して自分の意見を言うようになったと思ったら、今度は空気が読めないといわれてしまう。

実は海外から帰国後、日本の常識が分からず、いつも通り行動したら「空気が読めない」「偉そう」「うざい」などと言われて、苦しんでいる帰国子女は多く居るのです。

日本とは全く違う環境で育った友達を「空気が読めない」「うざい」と思うのではなく、「海外の学校ではどうするの?」「どういう生徒が多い?」など異文化を体験し頑張って海外で生きてきた友達の話を聞いてみるのも良いかもしれませんね。