海外の子育てで大変なこと5選

  • 2022年9月4日
  • 2022年9月4日
  • 生活

海外の子育てで大変な事は何?実際に子育てをしていて、海外ではこれが大変!と感じたことをまとめて掲載しています。

【1】孤独になりがち

海外で子育てをする際には、親や親せきが近くに居ないという人が多いのではないでしょうか。実家が近ければ、外出の際に預けやすくても、知人では気を使ってしまいがちです。子育ての相談がしづらい、頼れる人が居ないと海外での子育ては孤独になりがちです。

海外で子育てをする中でママ友が出来ても、日本人のママ友以外は感覚が異なることもあります。もちろん心強い存在には違いないのですが、母語以外の子育てでは単語や常識が異なり、意思疎通がいつものように出来ない事も出てきます。外国人のママ友には、日本の子育てあるあるなどを話せない、話したら「ありえない」などと言われてしまいなんだか気まずくなってしまうこともあるかもしれません。

日本の友だちには「海外での子育ていいな」「羨ましい」など言われるれ相談がしづらいこともあるかもしれません。海外の子育てについて日本では良い面やキラキラした面を語られることが多く「イメージ」で語られてしまい、自分の悩みを話づらくなります。

海外では育児ノイローゼになってしまったらどこに相談すればよいかなど、とっさの時にどうすればよいのかも分かりづらいことも多いかもしれません。実際は辛いことが沢山ある海外での子育て、自分の周りにも、日本の友だちにも、海外での子育ての悩みを誰とも悩みを共有できなくなり、些細な悩みを相談できない、孤独になりがちなのです。

【2】日本の常識と異なる

海外の子育ての常識が日本と異なり戸惑う事もあるかもしれません。

日本には育児書が沢山あり、初めての子育てでは日本の育児書を参考に子育てする事もあるかと思いますが海外では日本の育児書に書いてあることが参考にならない……となることも珍しくありません。

離乳食の時期、離乳食はお粥から?でも住んでいる国では!?添い寝はしない!!?パートナーが日本人では無い場合、常識や育児の仕方が違いぶつかることも多くあります。

学校教育も日本と異なり、分からない事もあるかもしれません。学校の先生とは常識が異なります。日本人らしく育っていたので、海外では「主張が少ない」「何を考えているのか分からない」と言われることもありました。日本では当たり前の事が、海外では異なる、常識が異なるのは当たり前なのですが、日本とは異なる常識、習慣の中の子育ては大変です。

【3】言語教育が大変

海外で子育てをしていれば外国語が出来るようになる、その上日本人なら日本語も話せるバイリンガルに勝手に育つというのは大きな勘違いです。海外で子育てしていても、バイリンガルには勝手に育ちません。それどころか、父親と母親の言葉が異なることで、言葉が遅くなってしまったり心配事も絶えません。

日本語も現地の言葉も出来ないダブルリミテッドになるリスクの上での子育てとなる点は常に心配が付きません。親として子供の第一言語が分かな事も出てくるかもしれません。

ちなみに、親が日本人だからといって日本語を話せるわけではなく、日本語が話せても書けないという子は珍しくありません、ひらがな、カタカナ、そして漢字を伴う日本語の「書き」まで身につけるのはかなり大変で、バイリンガル教育を諦めたという家庭も。海外での子育ての中で承継語について考えたり、子供の言語の面での悩みは尽きません。バイリンガル教育についてはこちらの本が参考になりました。

【4】日本人としての育て方に迷う

海外で子育てという場合、両親はどちらも日本人、または片親が日本人という場合でしょう。この場合、言語以外の事でも迷う事が少なくありません。

それが「日本人」の部分です。日本の「常識」「慣習」をどこまで教えるのか、どこまで身につけさせるのかという悩みを親も判断しなければなりません。

都道府県は知らなくていい?歴史は?行事は?敬語は?

日本人として「普通は知っている」ことは日本で育ったから知っている事です。海外で子育てした場合自然には身につきません。親や日本文化を知る環境をつくらないと知ることが出来ないのです。

どこまで日本の事を学び、教えるか、見た目は日本人でも全く日本人らしくない振る舞いをする子に育ちます。教えなければ、敬語はできない、都道府県も分からないのは当たり前です。何もしなければ、日本でいう「常識がない子」に育ちます。

もし、海外育ちでも日本の常識を教えていきたい、そう考える場合はとても労力がかかることとなるでしょう。

【5】子供の気持ちが分からない

子供の気持ちが分からないというのは子育てでよくある悩みですが、ハーフや海外育ち独特の悩みもあります。ハーフ、海外育ちということだけで言われてしまう、感じてしまうこともあります。

例えばハーフの子はアイデンティティの危機に面しやすくなります。「ハーフ」と一言で言われてしまいがちですが、ではそもそもハーフって何?というところから始まり、差別や偏見まで描かれています。ハーフの子育てをする際には読んでおすすめの1冊です。

日本にいても子育ては大変ですが、海外の場合、日本より大変さを感じる場面が多いことがあります。特に言語の面では必ず一度は立ち止まり、考えなければならない場面が出てくるかと思います。

海外生活は大人1人でも様々なカルチャーショックがあります、そんな子育てをするならならなおのことです。

反面、海外の方が子育てしやすいこともあります。電車に乗りやすかったり、子連れで移動していて親切にされることが多くありますし、自主性を重んじる教育を受けたり、日本とは異なる経験が出来ます。

海外での子育ては大変です。それに加えて、海外での子育てはキラキラした面が語られがちで、海外の子育てでの辛さを理解されないことも大変な点かもしれませんね。